お久しぶりです。
カプノサイトファーガ(Capnocytophaga)感染症という恐ろしい名前の、イヌ・ネコの咬・掻傷によるヒトの感染症の発表がなされました。
Capnocytophaga(カプノサイトファーガ)感染症の発症は稀ですが、発症した場合のヒトの死亡率は狂犬病に次ぐ45.5%(今回の発表で発症11人中5人死亡)という高さで、現在の日本に存在する人獣共通感染症の中では死亡率が第1位です。
幸なことに、この感染症は抗生物質を適確に投与することで、発症を予防できる可能性が高いことも知られています。
死亡率45.5%、菌保有率(犬92.3%・猫86.1%)というデータだけを見ると、非常に恐ろしいですが、Capnocytophagaはイヌ・ネコの口腔内常在菌でヒトが発症する事は稀です。
今日、獣医師会から送られてきた 家庭犬・家庭猫の飼い主の方々へ! の文書を抜粋して掲載します。
Q.どんなふうに感染するの?→咬まれて!引っ掻かれて!感染する事があります。
Q.症状は?→"まれ"ですが、咬・掻傷後2~7日して、発熱、敗血症、腎不全、髄膜炎等をおこし、死亡することがまれにあります。
Q.どんな人がかかり易いの?→免疫力が低い人(中高年、ステロイド治療中、糖尿病、アルコール依存症、脾臓摘出手術を受けた人等)が約半数!
一般的な注意を守って接すれば、特に怖がらなくても大丈夫だと思います。
① ペットは人ではないと認識する!(ペットとベタベタしない!)
② ペットを寝室に入れない!
③ キスをしない!
④ 犬猫を放し飼いにしない!
⑤ 爪を切る!
⑥ 動物に触る前後は手を洗う!
⑦ 排泄物はすみやかに処理しましょう。その後の手洗いも忘れずに!
これは、動物から人に感染する病気ですが、当然逆に人から動物に感染する病気もある可能性があります。私たちの口の中にもいろいろな細菌がいます、私たちが大丈夫でも、犬や猫には???
やっぱり、キスはやめましょう!
あなたの大切な「家族」を守ります