あなたの大切な「家族」を守ります

マーサについて その6

続きです。

新居への慣れ、というハードルは難なく越えたものの、老いは確実にマーサにやってきました。

耳は遠くなり、足腰が随分弱りました。

一日中院長室で寝て過ごすことが多くなり、ちょっとやそっとの音では起きません。

散歩も遠くまでは行けなくなり、途中でばったり倒れることさえありました。

それでも、サプリメントや薬を服用しながら、なんとか歩いていました。


そして2009年の3月、とうとうほんとに足腰が立たなくなり、トイレにも行けず、オムツをすることになってしまいました。

初めのうちはまだ動かせる上半身を駆使してはったりしていましたが、だんだんそんな元気もなくなっていきました。




そうなると心配なのは褥創です。

マットレスに工夫してみたりしましたが、痩せて骨がごつごつのマーサはどうしても褥創になってしまいました。



マーサの誕生日は10月17日。それを迎えたら16才です。

なんとかそれまでは生きてて欲しい、と、家族、スタッフ、みんなで願いました。

しかし2009年7月4日、とうとうマーサは力尽きてしまいました。


15才と8ヶ月でした。

もう長くはないとわかってはいましたが、なんだか嘘みたいです。

マーサが死んだだなんて。

だけど現実です。受け入れるしかありません。家族、スタッフ、みんな悲しみました。

亡くなったのは土曜日の午後でした。そのまま日曜日は一緒に過ごし、月曜日に長楽寺に連れて行くことにしました。

夜は院長とマーサと私で添い寝をしました。

月曜日、午後に子供達も学校から運よく帰って来れ、みんなでマーサを長楽寺へ連れて行くことになりました。

途中、元気な頃の散歩コースを車で廻り、旧山口動物病院に立ち寄りました。

「ここで始まったんだね、マーサ。よくあそこの窓から外を眺めてたね。こうして車でよく一緒に出掛けたね。

楽しかったね・・・。」

みんな泣いていました。



平日なのに家族全員でマーサを送ることができたのも、何か不思議に感じました。

15年と5ヶ月、私達と過ごしたマーサ。

その間、病院もだんだん軌道に乗り、移転できるようにもなった。

子供達も成長して大きくなった。

うちの病院と家族と共に歩んだマーサ。ずっと見守ってもらってた気がしてなりません。

勝手だけど私は、マーサは神様がふがいない私達を心配してよこしてくださったのだと思っています。

初めてマーサを見た瞬間の「この犬はうちの犬になる!」という私の直感は正しかったんですよね。

さよならマーサ。

今までほんとうにありがとう!!!

しばらくの間はお別れだけど、またいつかきっと会えるよね。



読んでくださった皆様、ほんとうにありがとうございました。