誤飲-2025年

誤飲-2025年

こんにちは。愛玩動物看護師の松田です。今年も残すところわずかとなりましたね。

毎年この時期になると今年はどんな一年だったかなと、振り返ることが増えます。

今年のNEXTはやけに誤飲で催吐処置を行う回数が多かった…ような気がしたので、

誤飲について当院の来院状況を振り返ってみました。

実際に件数を調べてみると、やはり今年は例年に比べ多かったです。

 

誤飲の件数を比較してみました

昨年

・誤飲(疑い含む):19件

・催吐処置に至った件数:10件

今年

・誤飲(疑い含む):36件

・催吐処置に至った件数:22件

今年催吐処置を行ったのはすべて犬でした。

なお、開腹手術に至るケースはありませんでした。

年齢・回数の傾向

・多かった年齢:0-2歳

・最高齢:10歳

・1年間で2回以上誤飲した犬:3頭

若いから仕方ないと思われがちですが、年齢に関係なく起こるのが誤飲の怖いところですね。

実際にあった誤飲の内容

今年、来院理由となった誤飲の一例です。

チョコレート菓子 せんべい(袋ごと) たまねぎ 巨峰
歯磨きシート(丸飲み) くつした 湿布 おもちゃ
クッションフロア 吸油シート 薬のアルミシート 風船

中でも、チョコレート菓子の来院が最も多くみられましたが、チョコレートは中毒のイメージが強いためか、飼い主様が早めに来院してくださるケースが多い印象です。

また、裁縫針を飲み込んだかもしれない、ピアスを飲み込んだかもしれない

といったご相談もありました。金属製のものであればレントゲン検査で確認できる場合があります

 

受診時にご協力いただきたいこと

誤飲が疑われる場合、『どのくらいの大きさのもの、または、どの濃度のものをどの程度食べたのか

という情報がとても重要になります。

もし可能であれば、

・飲み込んだものの残り

・同じもの(未使用品・同サイズのもの)

・成分がわかるもの(食品や薬品など)

を一緒にお持ちください。診断や治療方法を判断する大きな助けになります。

 

誤飲は繰り返すことがあります

誤飲でつらい処置を受けたり、体調を崩した経験があっても、動物自身が「これはやってはいけない」と反省することは、ほとんどありません。

目の前にあったものを口入れる行動自体は動物にとってはごく自然なものだからです。

そのため、誤飲を防ぐには、生活環境を見直してあげることがとても大切になります。

実際に1年間で2回以上誤飲で来院したわんちゃんも複数いました。

少しの工夫で防げる事故も多いのでぜひ、ご家族の皆様で対策を考えてみてくださいね。

誤飲を防ぐために

誤飲は「ほんの少し目を離したすき」「まさかこんなものを」そんな場合がほとんどです。

・床に物を置かない

・口に入るサイズのものは届かない場所へ

・おもちゃは大きさや素材を確認する

など、日常のちょっとした工夫が大切です。

大切なご家族が年末年始も安心して過ごせるよう、ぜひ一度お家の環境を見直してみてくださいね。

また、今年誤飲での来院数が多かった理由のひとつには、飼い主様が早めに来院してくださったことがあげられると思います。

そのおかげでご相談に来ていただいた結果、処置が必要なかったり、うまく吐き出させることができ、開腹手術には至らなかったのだと思います。

もちろん、誤飲させないことが第一ですが、『もしかして飲み込んだかも?』と思ったら様子を見る前に、早めにご相談ください。

なんて偉そうなことを言っておきながら、我が家も遊び盛りのねこちゃん二匹、先日不織布のふきんをかじられてしまいました…。片付けや遊び方に気を付けて過ごしたいと思います。

 

それでは皆様、良い年をお迎えください。