看護師松田の猫の不正咬合の矯正、成功しました‼️

看護師松田の猫の不正咬合の矯正、成功しました‼️

こんにちは。愛玩動物看護師の松田です。

先日新しく猫ちゃんをお迎えすることになった記事を書きましたが、

乳歯抜け落ちたら欲しいなぁ…と生後4か月齢を過ぎたあたりから、毎日毎日歯の生え変わりをチェックしておりました。

そのうち、これはいまいちよくない生え方では…?と思い、院長に相談したところ、猫では珍しい不正咬合であることがわかりました。そこでアドバイスを受けながら自宅でできる歯列矯正を行い、およそ2週間で無事にきれいな歯並びになったので、その記録をぜひ見ていただきたいなと思います😊

 

 

まずは下の犬歯(永久歯)が生え始めた時の記録です。乳歯が抜けてから生えるのではなく、永久歯が生え、伸びていく途中で乳歯が抜け落ちるのが一般的です。

ちなみにこの前歯はすでに永久歯に代わっています。

 

10日後。下の犬歯の乳歯が抜け、上も犬歯(永久歯)も生えてきています。

写真右側の下の犬歯に注目してください📸左側と比べて奥で生えているのがわかるでしょうか。

これの前の写真の段階から生えている場所悪すぎないか?と思っていましたが、猫の不正咬合は珍しく、成長とともに正常な位置へ移動していくだろうと、様子見をしていました。しかし10日経過しても正常な位置には移動せず。このまま歯が伸びていくといずれ歯茎や上顎に当たってしまうのでは?と院長に相談し、矯正を開始することにしました。

タイムリミットは歯が伸び切るまで。それを過ぎると一気に矯正が難しくなります。

そこで、毎日朝・昼・夜・就寝前と、自宅で矯正を行いました。

 

10日後です。

歯の成長は止まってはくれず、どんどん伸びてきています。写真は拡大していてわかりにくいのですが、通常ピンク色の歯肉が、歯が触れて圧迫されているため、そこだけ白っぽくなっています。自分の爪をぎゅっと抑えた時と同じですね。

しかし、歯の根元を見ると、かなり前方へ移動してきてくれています。いい感じ…!

反対側の犬歯はすでに伸びきっています。

 

1週間後です。歯の先端が歯肉に当たることなく、しっかり見えています。歯の根元も前歯や反対側の犬歯ときれいに揃って生えています。

ものすごく順調に矯正に成功しました。

 

並べると変化がわかりやすいですね😊

 

く抵抗なく口を見せてくれるようにもなりましたし、貴重な体験を積むことが出来ました。

実際問題、歯並びなんて多少ガチャガチャしてても問題ありませんが、うちの子のように、口腔内を傷つけるしまうように伸びてきてしまった場合は治療が必要になります。

発見が遅ければ、抜歯が必要になったり、高額な治療費が必要です。

早期発見、早期治療が必要な症例で、幸い今回は一円もお金をかけずに矯正することができ、万々歳です!

口の中って意識して見ようとしなければ、なかなか異常に気付くことができないと思いますが、もし今後子犬や子猫をお迎えになられた際は、歯並びどうかな?、ちゃんと生え変わってるかな?と成長を見てあげてくださいね!

当院ホームページでは不正咬合で上顎に穴が開いてしまった子の治療例もいくつかご紹介しておりますので、ご興味あればそちらもチェックしてみてください!